Cloudflareの地図第03章 ・ 読むのにかかる時間 約7分

サービス名の地図

たくさんある名前を4つのグループに畳む

Cloudflareの管理画面を開いて心が折れる理由は、ほぼこれです。名前が多すぎる。Workers、Pages、R2、KV、D1、Images、Durable Objects、Queues。初見で意味がわかるものが1つもありません。

でも、これは覚えるものではありません。4つのグループに畳んでしまえば終わりです。この章を読んだあと、あなたが実際に使うのは3つだけになります。

この章でわかること

  • Cloudflareのサービスを4グループに分けて見る方法
  • この教科書で実際に使う3つはどれか
  • PagesとWorkersが紛らわしい問題の、いまの答え

4つのグループに畳む

どのサービスも、この4つのどれかです。

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Cloudflareのサービスは4グループに分かれる 届ける、動かす、しまう、守る・見るの4つ。この本で主に使うのは、届けるグループのWorkers静的アセットと、動かすグループのWorkers、しまうグループのR2です。 GROUP 1 届ける 見せるための入り口と道 Workers静的アセット ・ CDN ・ DNS GROUP 2 動かす その場で処理して答えを作る Workers ・ Cron ・ Queues ・ AI GROUP 3 しまう データやファイルの置き場 R2 ・ KV ・ D1 ・ Images GROUP 4 守る・見る 危険を止めて、状況を確認する WAF ・ 秘密の保管 ・ ログ
オレンジの「動かす」と、その隣の「しまう」。この教科書の主戦場はこの2つです。

グループ1:届ける

作ったものを人に見せるための、入り口と道です。ドメインをつなぐ(DNS)、コピーを各地に置いて速くする(CDN)、そして静的なページやファイルをそのまま配る役目がここに入ります。

第5章であなたが最初にやるのは、まさにこれです。設定はほとんど要りません。

グループ2:動かす

その場でプログラムを実行して、答えを作って返すグループです。中心にいるのがWorkersです。

  • Workers:アクセスが来たら動く。この本の主役の1つ
  • Cron Triggers:決まった時刻に自動で動く(毎朝6時に何かする、など)
  • Queues:重い仕事を順番待ちの列に並べて、あとから処理する
  • Workers AI:AIモデルをCloudflare側で動かす

この本で使うのはWorkersだけです。残りは「そういうものが用意されている」とだけ知っておけば十分です。

グループ3:しまう

データを置いておく場所です。ここが初心者にとって一番ややこしいので、第8章をまるごと使って比べます。今は、種類が違うということだけ押さえてください。

  • R2:画像・PDF・動画などのファイルの倉庫。第9章からの主役です
  • KV:小さなメモを名前で出し入れする、付箋の束のようなもの
  • D1:表計算のような、行と列で管理するデータベース
  • Images:画像専門。サイズ変更や軽量化までやってくれます(第13章)

グループ4:守る・見る

怪しい通信を止める仕組みと、状況を確認するための表示です。ありがたいことに、基本的な守りは何も設定しなくても最初から効いています。この本では、パスワードのような秘密の情報を安全に扱う方法だけ、第13章で触れます。

あなたが実際に使うのは、この3つだけです

24個の名前を全部覚える必要はありません。この教科書で手を動かすのは、この3つです。

  • Workers(静的アセット)… 作ったページをインターネットに出す(第5章)
  • Workers… アップロードを受け取ったり、画像を返したりする係(第6章・第10章)
  • R2… 画像やファイルをしまっておく倉庫(第9章〜)

残りは、必要になったときに戻ってくれば大丈夫です。地図は、全部歩くために持つものではありません。

紛らわしい問題:PagesとWorkers、どっちを使うのか

調べているとき、必ずぶつかります。「静的サイトを公開するならCloudflare Pages」と書いてある記事と、「Workersで公開する」と書いてある記事の両方が出てくるからです。

結論を言います。これから始めるなら、Workersです。

Cloudflareの公式ドキュメントに、はっきりこう書かれています。「Workersが静的アセットの配信とサーバーサイドレンダリングの両方に対応した今、新しく始めるならWorkersから始めるべきです。Cloudflare Pagesは今後もサポートされますが、今後の投資・最適化・機能開発はすべてWorkersの改善に向けられます」(Migrate from Pages to Workers)。

つまり、Pagesは今も動きますが、新しく作るものはWorkers側に寄せていく流れです。この教科書もWorkersで進めます。ネットの記事にPagesが出てきても、混乱しなくて大丈夫です。同じことを別の入り口でやっているだけです。

静的アセット

「あらかじめ作ってある、誰が見ても同じファイル」のことです。HTMLファイル、画像、飾り付けのファイルなど。第2章で出てきた「静的」と同じ意味です。Workersにこれを持たせると、置いておくだけで配ってくれます。

管理画面の名前が変わっていても、慌てない

Cloudflareは変化の速いサービスです。画面の項目名や場所は、しばらくすると変わります。この教科書のスクリーンショットと違う画面が出ることも、正直あります。

そのときは、名前ではなく役割で探してください。「ファイルを置く場所を探している」なら、それはグループ3です。管理画面のどこかに、必ずファイル置き場を意味する項目があります。この4グループの地図は、名前が変わっても効きます。

この章のまとめ

Cloudflareのサービスは、届ける・動かす・しまう・守るの4つに畳めます。この本で使うのはWorkersとR2、そして画像を整えるImagesです。PagesとWorkersで迷ったら、これから始める人はWorkersを選びます。

ここまでが地図です。次の章から、いよいよ手を動かします。まずは道具を2つ用意するところからです。

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